【PMP受験申請】プロジェクトマネジメント経歴・経験証明(英文)の書き方
PMP(Project Management Professional)は、アメリカの非営利団体であるProject Management Institute (PMI) が主催しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格ですが、日本でもこの資格は様々な業種で価値を認められています。
今回はPMPの受験資格に関する条件について解説します。
PMPの受験申込の条件
PMP試験はだれでも受験できるというわけではありません。学歴等は受験資格に関係ないものの、受験するにあたりいくつかの要件をクリアしなければならないので、まずはその点について簡単に説明します。
【PMP試験の受験要件】
・プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
・35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講
受験に関しての主な条件は以上の2点となり、さらに「プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験」に関しては、最終学歴により下記の通り、条件分けされています。
プロジェクトを指揮・監督する立場で一定期間のプロジェクトマネジメントの経験があること。
・高校卒業またはそれに相当する資格を持つ場合:プロジェクト業務を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験
・大学卒業またはそれに相当する資格を持つ場合:プロジェクト業務を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験
また、受験条件となるプロジェクト業務は、試験申し込みから遡ること8年以内の業務に制限されています。
そして、この条件にあるプロジェクトマネジメント経験の証明として、受験申込時にプロジェクトマネジメント経験証明(Experience Verification Information)の記載が必要となってくるのです。こちらに関しては、受験の申し込み画面の一部で記載する場面がありますので、事前に用意しておかなければなりません。
しかし、PMP受験試験の申し込みはすべて英語で行うため、このプロジェクトマネジメント経験証明の記載に関しても英語で記載が必要になってくるのです。意外にも、この部分の記載のせいで、申し込みの審査に落ちてしまう人がいるので、次の項目ではプロジェクトマネジメント経験証明の記載についてポイントを解説したいと思います。
監査に落ちないプロジェクトマネジメント経験証明の記載方法について
私は新卒でIT企業へ就職した後、新入社員研修→プロジェクトメンバーを経験後、プロジェクトリーダーになりました。プロジェクトをマネジメントする立場になって満3年たった時点で、すぐにPMP試験の申し込みを行いました。
(正確には、「36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験」満たした時点での申し込みを行いました。)
20代で実務経験も浅い立場でプロジェクトを牽引する立場にたてたのが、まず早くこの資格を取れたポイントになります。
プロジェクト規模などを正確に事前情報としてPMI協会に送る必要はありますが、規模の大きさはそこまで問われないのだと推測できます。
なので、はやめに受験したい方は、「このプロジェクト経験だとだめかなぁ」と悩まずに、実務経験3年経過のうちの小さなリーダー経験でも良いので、記載して送ってみることをおすすめします。
私に関してはとりあえず、正直に3年間のプロジェクト経験とその立場を記載して、申し込みを完了したところ、無事その1回目で審査を通過することができました。
ポイント1:基本文字数以内の9割で記載しよう!
まずは、基本中の基本、文量についてですが、このプロジェクトマネジメント経験証明は
・プロジェクト名:80字以内
・プロジェクト記述:550字以内
での記載が決まりとしてあります。それぞれ、その8割~9割の文量にまとめるように意識して記載しました。
小学校の頃の自由作文と一緒で暗黙の了解のルールは守った方がよいでしょう。
ポイント2:経験したプロジェクトの予算や規模を具体的に記載しよう!
自身がどれくらいの規模の予算でプロジェクトを動かしていったのか、どのような顧客を相手にしていたのかについて具体的に記載したほうが良いです。ここをぼかして抽象的に書いては、審査する側もきちんとプロマネできていた人材なのかを判断することができません。
私が意識して記述した内容としては
1.プロジェクト期間
2.プロジェクト予算(費用面)
3.プロジェクトに参画したチームメンバーの人数
4.プロジェクトの顧客業種(業界)とその名称
5.その顧客の規模(影響を及ぼす人数等)
以上、5点です。
予算や顧客の規模など、アピールできる部分であれば、具体的に記載することをおすすめします。また、自分がどれだけの人間に指示をしてプロジェクトを動かしていたか、成立させていたかを理解してもらえるような書き方を意識してみてください。
ポイント3:自分のプロジェクトの社会的な貢献度を記載しよう!
プロジェクトが開始されるということは、お金を払ってでも自分たちに何かをお願いをしたお客様、つまりは顧客がいるということになります。そのプロジェクトが成功することで顧客にどういったメリットが発生するのか、その影響がイメージできるように記載してください。
私の場合、「○○(案件先名)の人事システムの再構築を行っている場合…その人事システムを使用する人材□□□人の一日の作業効率が2時間削減できるようになる」というように、自分のプロジェクトにより顧客側にどういったメリット(業務効率)が実現されたか、という点についても具体的に記載しました。
このように、この具体的な影響や事実を盛り込んで書くとより相手に伝わりやすいでしょう。
おそらく、ポイント2の5点の各項目について要点をまとめて書いたとしても550文字ぎりぎりになってしまうと思うので、ポイント3に関しては、あくまで、「できれば」レベルの記載内容という認識でいてください。
さいごに
PMP試験に限らず、海外団体主催の資格や海外ベンダーの資格の申し込みについては、国内資格に比べるとどうしてもハードルは高くなります。事前に確認しておかなければ、無駄にお金を払ったり、更新料を自動で支払っていたりと悔やまれる結果になることも多々あるので、公式ページ以外でも受験した方に話を聞くなどして、対処方法を知っておいた方がよいと思います。
今回のプロジェクトマネジメント経験証明の記載ポイントに関しては、あくまで自分が審査に通った時の意識したポイントを記載したものですので、ご参考までにとどめていただき、より良い情報がございましたら、コメント欄にて共有していただけるとありがたいです。
PMPに関する情報はあまりネットでも出ていないため、自身の受験の際の情報収集に苦労した経験から、今後もPMP試験に関する情報を発信していければと思います。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。