Python基本ー定数・標準出力・変数ー
今回はPythonの「定数・標準出力・変数」について説明していきます。
もくじ
Pythonの定数
一般的にプログラミングの中での「定数」の定義としては一度値を設定すると「変更してはいけない」変数のことを指し、また、すべて大文字で定義するという決まりがあります。
しかし、Pythonの場合には、このルールはサポートされておらず、あくまでお約束として使われています。Pythonではこのルールは厳密な定数の定義ではないということを覚えておいてください。
【定数の例】
1. SCHOOL₋AGE = 7 ♯ここで年齢を定数化
2. age = 6
3. if age < 7:
4. print('未就学年次’)
5.else:
6. print('就学年次’)
【実行結果】
「SCHOOL₋AGE = 7」 で7歳を「就学する年齢」として定数化することで、今後決まり自体が変更になった場合にはこの定数部分のみ修正すればよいようになってきます。
【プログラムの意味としては】
⇒7歳を就学する年齢として定義します。・if age < 7:
print('未就学年次’)
⇒もし7歳未満なら「未就学年次」とします。・else:
print('就学年次’)
⇒その他、つまりは7歳以上なら「就学年次」とします。
・age = 6
⇒6歳の場合はどうでしょう?
【実行結果として】
【余談】変数と予約語について
変数のルール
変数に使用可能なものは下記の通りです。
・大文字、小文字のアルファベット
・アンダースコア(₋)
・数字
・日本語のASCII文字
このルールにあてはまるもののみ変数として扱えることを覚えておいてください。
【変数の例】
_value1 = 123
test_value = 123
TEST_VALUE = 123
予約語のルール
Pythonのプログラム上であらかじめ決められている言葉のことを指し、変数名などには使用できないというルールがあります。予約語はプログラミング言語において字句的には識別子(変数名、関数名、クラス名など)としてのルールを満たしているにもかかわらず、識別子にならない字句要素とされています。
また、類似の言葉として「キーワード」という言葉がありますが、キーワードは言語仕様上特別な意味を持った語といわれているが、その使用方法としてはキーワードであっても予約語であることもあり、予約語でない場合もあるため、その違いについては現在主流のバージョンではあまり考えなくてもよさそうです。
Pythonは2020年度から基本情報技術者試験の言語の選択肢にも追加されたほど、昨今ではあらゆる場面で使用頻度の高い言語となっています。
今回はPython初心者向けに基本の動作を日々解説していこうと思います。そして、第一回目として、基礎となる標準出力と変数について解説したいと思います。出力機能のprint関数は使用頻度が高いのでぜひ実機で一緒に練習してみてください。
print()による標準出力
print()を使って、標準出力へ文字列を表示してみます。
2.
3.print(test)
【実行結果】
print()内に文字列を入れることで、実行結果にそれを出力します。
printで変数を表示する
次に、printを使って、変数を表示してみましょう。
formatを使用
変数表示のためにformat()メソッドを使ってみます。
format()メソッドは{}で囲まれた置換フィールドを埋め込むことで、format()メソッドの引数で{}の部分を置き換えします。
ちょっとよくわからないので、とりあえず実際に見ていきましょう。
2.num2 = b
3.num3 = c
4.
5.print(“No.1: {}".format(num1))
6.print(“No.2: {}, No.3: {}".format(num2, num3))
【実行結果】
2.No.2: b, No.3: c
文字列+変数
+演算子で文字列と変数を足して、一つの文字列として出力する方法についてみていきましょう。
Pythonでは+演算子で文字列と文字列を格納した変数を足す、「連結」を行い、一つの文字として出力することができます。
簡単な例でいうと下記のような出力です。
2.b = 'world!’
3
4.print(a + ',’ + b)
【実行結果】
連結が可能となるのは文字列のみのため、数値などを出力したい場合には、文字列に変換してから連結するとうまく実行できます。
2.point = 100
3.
4.print(name + 'の得点:’ + str(point))
【実行結果】
おわりに
いかがでしたでしょうか。Pythonの基本-標準出力-について紹介しました。
Pythonを学んでいる方にとって少しでも参考になればと思います。